すのうくじら貳

思ったことや、読書感想などを書いていきたいと思います。なろうにて小説も書いてます。

魔法科高校の劣等生13 スティーブルチェース編

 

魔法科高校の劣等生 (13) スティープルチェース編 (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (13) スティープルチェース編 (電撃文庫)
(2014/04/10)
佐島 勤

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九校戦二年度の部だけど、 九校戦の競技に触れる事が殆どない、結果。 黒羽兄妹とか七草姉妹とか一条・吉祥寺とかその他もろもろに見せ場がない。 折角の晴れ舞台なのにね、そこを描写とかしてたら九校戦編みたくなるから二番煎じとか言われそうだけど。 今回は悪役方面が胸糞。 国防軍の内輪に生徒が巻き込まれたに近い形だし。 今回は今までの中で特に色々な思惑が絡み合っていて人間関係が複雑だった気がする。 国防陸軍の大亜連合強硬派とか国防陸軍第一○一旅団とか九島閣下をはじめ第九研とか 四葉・黒羽家とか、藤林の立場とか風間の立場とか、黒幕の周公瑾とか。 この作者は色々絡めるのが好きらしく複雑になる。 今回は主に達也の孤立無援の四面楚歌状態だった感。 主に半分仲間であったはずの一○一旅団が胸糞だったわー。 まー老師が絡んでいたら仕方なかったような気がするが。 非情なイメージだった九島閣下の意外な一面が見れたり。 逆に柔和なイメージだった響子や九重師匠の意外な一面も見える。 今回ほど達也が不憫で巻き込まれた被害者だと思う話も今までにはなかった。 情動のないはずの達也が段々と人間らしくなってる気がするのは気のせいだろうか。 こういう心がない系とか最強系主人公って、だんだんと心を取り戻したり、その結果 段々と弱くなったりするのがセオリーなんだけど今後その辺りどうなんだろうか。 この作者なら強いままの気がするけど。 あと余談だけど、聞いたこともない名前のキャラ、つまり新キャラ出すなら見せ場やろうや、 名前だけだして何もないというカワイソウな奴が数名いた。。。 サブエピソードの短編で見せ場あることを祈る。 あと服部先輩と達也が普通に会話できる仲になっていたことに驚き。 立場上かもしれんが達也に大丈夫かと気遣い場面もあって好転した模様。 文字を追ってて服部先輩と克人が被って見えたけど、段々と克人化してる服部先輩。 次巻まで一か月か。それまで何読んで過ごそうかな。

魔法科高校の劣等生12 ダブルセブン編

 

魔法科高校の劣等生 (12) ダブルセブン編 (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (12) ダブルセブン編 (電撃文庫)
(2013/10/10)
佐島 勤

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今回のストーリーはどちらかといえばなんともあっさりしていた。 新年度開始の巻でもあるから、入学式やら新設学科説明やらとあったけれど。 今までが大きな背景大きな事件というのが多かっただけに あれ?こんだけ?という感が否めなかった。 根は深そうだけど。 七草のルーツに対する謎とか、同じく七を冠する七宝との確執。 七宝の一方的な嫉妬ではあるけど。 表は至って平和な学生同士のトラブル。 とは言うものの、入学式で七草真由美と再開し、二人の妹からナンパ男扱いされたり 七宝一方的な敵愾心を向けられたり。 終始ラノベらしさがあった。 一年前の達也たち一科生と二科生のトラブルを彷彿とさせるトラブルだったけど。 森崎と達也、服部と達也と七草姉妹と七宝、達也と七宝。 その裏で黒幕の周が魔法師排斥運動を扇動を画策。 女優は周との契約を破り七草と密約 七草当主は、魔法師排斥運動に託けて四葉の弱体を目論む。 周は日本の魔法師を弱体化させたいらしい。 その他諸々、裏では割と騒がしいという。 ただ大きく動かないからなんとも 嵐の前の静けさ的な様相だった今回の話。 連続の模擬戦が今回の主な動きだったし。 七草姉妹VS七宝 十三束VS七宝 十三束VS達也 模擬戦しすぎだろうという。 まぁ裏はともかくとして表はそんな感じに楽しかった今回の巻。 ブランシュとか横浜とな無頭竜とかからすれば戦局的にたいした動きがなかったせいで 淡々と動いていた感、読みやすくて結構だけど。 でもなんか物足りない・・・。 まぁ今回の巻は新入生が上級生の魔法技術を見て弱さを知る巻だからいいのか。

魔法科高校の劣等生11 来訪者編(下)

 

魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編 (下) (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編 (下) (電撃文庫)
(2013/08/10)
佐島 勤

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やっと完結したー長かった気がする。 完結編だから色々あったなーとは思う下巻。 戦略級魔法師なのになんか強くないなーと思っていたリーナだけど、 やっぱり強くない、宝の持ち腐れ?なんという高性能PCなのにCPUだけ超古いみたいな感じ。 逆にほのかは、基本的に目立ったところのない子(初出演当初)だったのに 今ではかなり強いキャラに、おまけに精緻な魔法が得意な。 あとほのかのルーツも解明されて、依存癖の正体がわかった。 今回の来訪者編により色々のキャラのルーツが紐解かれているね。 レオの調整体とかエリカの妾の子とかほのかの光のエレメントとか。 リーナは九島家にルーツがあったっけ。 謎といえば達也たちの四葉家の人間であるという知られてはいけない謎の一つだけど、 それがエリカの不用意な追求によりバレタ訳だけど。 エリカにバレタということはその他諸々にも少しづつばれていきそうだ。 そして同時に七草の当主に怪しまれてる達也と深雪もいずれ一波乱ありそう。 封印された二つのパラサイトは一つは九島家に一つは四葉によって回収されたけれど。 それは結果的に調整体とか強化人間のように出てきそうだな。 司馬達也の成功例の第二世代みたいな形で。 どうでもいいけどこのシリーズ登場人物多すぎるは、あと派閥も。 5つの団体の同時進行とかやめるんだ・・・。

魔法科高校の劣等生10 来訪者編(中)

 

魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編 (中) (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編 (中) (電撃文庫)
(2013/06/07)
佐島 勤

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以下感想?独白?

上は物語の起こりがメインだったけれど 今回の中は物語の謎の開陳がメインだった。 メインストーリーでないところで楽しいイベントは結構あったりしたけれど。 リーナの写真集?画策の噂を聞き、深雪が非難し、達也が何気なく絵になるなんて発言したことに より、ほのかと深雪から白い目で見られるとか。 最近の魔法科はとてもラノベらしいイベントが増えた気がする。 退場させられていたレオも戦線復帰して個人的には嬉しい。 バレンタインイベントで知ったことだけど、服部先輩と達也との確執が修復されつつある。 真由美の超苦い殺人チョコレートで服部が半死半生の状態で達也に救援を求めそれを助ける達也に 素直に感謝を述べる程度には。 個人的には服部先輩好きには嬉しい。 裏では四葉も動き出した模様。 パラサイト感染者?寄生者?を殺していくというのは追憶編の深夜・真夜の過去の時も思ったけれど 四葉って暗殺者集団。 七草四葉に対しての感情って八つ当たりな気がする(違うかもだけど) 七草現当主と四葉現当主の婚約していた頃の(追憶編) 暴行・強姦事件にて生殖機能を失った事を理由の一方的な婚約破棄 (事実は違うけれど) そんな気がしただけ。 ピクシーに乗り移って達也に抱きついて。 ほのかの感情をトレースしているから感情暴露のほのか大暴走のくだりは。 どうもラノベラノベしてた。 そういえば達也が特尉士官であることが横浜事変で発覚したけれど 周辺の人間関係に変化があると思っていたんだけど、 まったくの変化がなかったあたり、しっかりしすぎているなーと。 皆一様に特殊な環境に置かれているからその程度では動じないって事なのかな。 (さすがに四葉であることがばれたら動じるんだろうけど) やっとのことで完結の下巻だー。 この話長いわー。

魔法科高校の劣等生9 来訪者編(上)

 

魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫)
(2013/03/09)
佐島 勤

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以下感想

感想といいつついつも感想してないけど 今回は特に、感想にやりずらいなー。 巻が上中下に分かれている上に進行としても微妙なところ。 雫が留学して十二使徒の一人であるリーナが日本に来たけれど。 戦略級と言いつつもエリカに追い詰められたり、フルスペックじゃない達也に追い詰められたりして 「あれ?」って思ったり。 まぁ戦略級の魔法をぶっ放したら日本列島なくなりそうだけど。 リーナもまた通常スペック状態なんだろうと。 吸血鬼に捜査協力の末に被害にあったレオだけど。 敵が適合者を探している辺り、レオら辺になにかしらの変化というか覚醒?というか そういう変化がありそうな予感、おそらく敵となって暴走とか。 達也辺りの前に立ちふさがると躊躇いなく処理されそうだな。 リーナといい達也といい、戦略級の魔法師は皆躊躇なしなのね。 エリカとレオのフラグが立ちまくっているからなー。 いろんな意味で。 素直じゃないエリカが大暴走してたなーと思う巻。 まぁ珍しく八雲師匠が表だって行動してたのが意外。 あとは四葉が意外と簡単に接触制限解いたなーと。 個人的に好きな雫とかの出番がなくて残念。

魔法科高校の劣等生8 追憶編

 

魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫)
(2012/12/08)
佐島 勤

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上も中も下もない話 内容的には現代から過去へ過去から現代へを繰り返しながら達也たちの母と現当主の過去 にまで遡ったりする。 過去編は、精神構造改造を受けた後の達也とそれを知らず不気味な兄に苦手意識を持つ深雪の 旅行先のトラブルからの独立魔装大隊との出会いそして 攻め入る大亜連合の撃退となる。 話的には際立ったところはない、ただアニメでも本編でもお茶を濁して明瞭には語られてこなかった 過去に深雪が本来殺されていたという過去の開陳という意味では意味のある話だった。 三年前の深雪は本当に未熟でありネガティブすぎるほどにネガティブ。 達也に対しては良好な感情は持っておらず、共に行動すること自体に不満がある程に。 ただ大亜連合が責めてきた事によって、内輪の叛逆に巻き込まれる形で三人は銃撃を受ける。 そして本来は死んでいた。 それを達也は救うことによって深雪たちは生還する。 殆ど巻き込まれただけだけど。 深夜も真夜もどちらも異常であり四葉自体が異常と思うんだけど。 達也を道具として見なしていたり、徹底的な秘密主義であることとかが。 短編で深夜と真夜がすれ違いさえしなければ現在においてここまでの溝にはなっていない気がする。 過去編での四葉の人間はどちらかといえば人間味にあふれる人たちという印象を受けた。 もともと四葉という家そのものが第四研究の研究成果であり兵器であることは許されても 家畜同然の扱いを受けることには耐えられないだから、第四研究を自身により奪い そして真夜が受けた身体と心の傷に対する親としてと四葉家としての報復をしたという辺り。 だけど心の壊れかけた真夜の心を深夜が構造改造によって経験を知識に変えた事によって 姉妹の関係は壊れ、深夜もまた自身の魔法連発によって壊れるという辺り。 なんとも切ない。 解消されたけど真夜の元婚約者が七草家ということは、 真由美に四葉の事がばれても問題ない気がすると思ったのは俺だけだろうか。 現当主である真夜を知っているということはおそらくの現当主である七草真由美の父もまた 四葉を知ってるんじゃないだろうか。 やはり当初の予測どおりに真由美は協力者になりそうだなー。