すのうくじら貳

思ったことや、読書感想などを書いていきたいと思います。なろうにて小説も書いてます。

魔法科高校の劣等生8 追憶編

 

魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫) 魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫)
(2012/12/08)
佐島 勤

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上も中も下もない話 内容的には現代から過去へ過去から現代へを繰り返しながら達也たちの母と現当主の過去 にまで遡ったりする。 過去編は、精神構造改造を受けた後の達也とそれを知らず不気味な兄に苦手意識を持つ深雪の 旅行先のトラブルからの独立魔装大隊との出会いそして 攻め入る大亜連合の撃退となる。 話的には際立ったところはない、ただアニメでも本編でもお茶を濁して明瞭には語られてこなかった 過去に深雪が本来殺されていたという過去の開陳という意味では意味のある話だった。 三年前の深雪は本当に未熟でありネガティブすぎるほどにネガティブ。 達也に対しては良好な感情は持っておらず、共に行動すること自体に不満がある程に。 ただ大亜連合が責めてきた事によって、内輪の叛逆に巻き込まれる形で三人は銃撃を受ける。 そして本来は死んでいた。 それを達也は救うことによって深雪たちは生還する。 殆ど巻き込まれただけだけど。 深夜も真夜もどちらも異常であり四葉自体が異常と思うんだけど。 達也を道具として見なしていたり、徹底的な秘密主義であることとかが。 短編で深夜と真夜がすれ違いさえしなければ現在においてここまでの溝にはなっていない気がする。 過去編での四葉の人間はどちらかといえば人間味にあふれる人たちという印象を受けた。 もともと四葉という家そのものが第四研究の研究成果であり兵器であることは許されても 家畜同然の扱いを受けることには耐えられないだから、第四研究を自身により奪い そして真夜が受けた身体と心の傷に対する親としてと四葉家としての報復をしたという辺り。 だけど心の壊れかけた真夜の心を深夜が構造改造によって経験を知識に変えた事によって 姉妹の関係は壊れ、深夜もまた自身の魔法連発によって壊れるという辺り。 なんとも切ない。 解消されたけど真夜の元婚約者が七草家ということは、 真由美に四葉の事がばれても問題ない気がすると思ったのは俺だけだろうか。 現当主である真夜を知っているということはおそらくの現当主である七草真由美の父もまた 四葉を知ってるんじゃないだろうか。 やはり当初の予測どおりに真由美は協力者になりそうだなー。